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【2025年最新】インフルエンザ大流行を農家の知恵で乗り切る!冬野菜で作る最強の免疫力アップ戦略

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2025年は例年より1ヶ月早い流行開始!今年のインフルエンザは何が違う?

2025年のインフルエンザシーズンは、例年と大きく異なる展開を見せています。厚生労働省の発表によると、9月の時点で流行開始の目安となる定点あたり報告数「1.0」を上回り、例年よりも約1ヶ月早く流行が始まりました。厚生労働省

さらに注目すべきは、今年流行している「サブクレードK」と呼ばれる新しい変異株の存在です。従来のインフルエンザA型とは症状が異なり、「高熱が出ない」「関節痛がない」といった非典型的な症状を示すケースが増加。これにより「ただの風邪だろう」と見過ごされる「隠れインフル」が急増しているのです。

このような状況下で、私たち農業に関わる者だからこそ伝えられる、畑から始まる健康管理の知恵があります。それが「冬野菜による免疫力向上」です。

なぜ冬野菜がインフルエンザ対策に効果的なのか?

旬の野菜は栄養価が3倍になる驚きの事実

農業に携わる皆さんならご存知の通り、野菜は旬の時期に最も栄養価が高くなります。科学的なデータでも、冬のほうれん草は夏のほうれん草と比べてビタミンCが約3倍も多く含まれることが確認されています。冬野菜が栄養価を高める理由は、植物が寒さに耐えるために細胞内に糖分や栄養素を蓄積するという生理現象にあります。これは農家の皆さんが経験的に知っている「霜が降りると野菜が甘くなる」という現象そのものです。

インフルエンザ予防に必要な5つの栄養素

医学的にインフルエンザ予防に効果があるとされる栄養素は以下の5つです。

  • ビタミンD – 免疫細胞を活性化させる最重要栄養素
  • ビタミンC – 白血球の機能を高め、ウイルスの侵入を防ぐ
  • ビタミンA(β-カロテン) – 粘膜を強化し、ウイルスの侵入経路をブロック
  • ビタミンB群 – エネルギー代謝を促進し、体力を維持
  • 食物繊維 – 腸内環境を整え、免疫力の70%を担う腸を健康に保つ

これらの栄養素を効率的に摂取できるのが、まさに今が旬の冬野菜なのです。

免疫力アップに最強の冬野菜トップ7【農家が選ぶ実力派】

1. 大根(だいこん)- 医師が選ぶ冬野菜No.1

大根

大根が「医師が奨める冬野菜No.1」に選ばれている理由は、その多機能性にあります。生の大根に含まれるイソチオシアネートという辛味成分は、血液をサラサラにし、抗菌・抗ウイルス作用を発揮します。

農家の栽培ポイント:大根は寒さに強く、霜が降りると甘みが増します。12月から2月にかけての収穫時期は、まさにインフルエンザ流行のピークと重なっており、自然のタイミングの妙を感じます。

効果的な食べ方:

  • 大根おろしで生食 – イソチオシアネートを最大限に摂取
  • 大根の味噌汁 – 加熱でビタミンCは減少しますが、体を温める効果が◎
  • 大根の葉も捨てずに – β-カロテンが根の部分の100倍以上含まれています

2. にんじん – β-カロテンの宝庫で粘膜を強化

にんじんに豊富に含まれるβ-カロテンは、体内でビタミンAに変換され、喉や鼻の粘膜を健康に保ちます。これがウイルスの侵入を防ぐ第一の防御ラインとなります。

農家の栽培ポイント:にんじんは寒さで甘みが増す典型的な冬野菜。特に秋冬にんじんは、夏にんじんと比べて糖度が高く、栄養価も優れています。

効果的な食べ方:

  • β-カロテンは油と一緒に摂ると吸収率が最大5倍に
  • にんじんのきんぴらや、ゴマ油で炒めた調理法がおすすめ
  • ジュースにする際は皮ごと使う – 皮の近くに栄養が集中

3. ほうれん草 – ビタミンC×鉄分のダブルパワー

冬のほうれん草は、夏の3倍のビタミンCに加えて、鉄分も豊富。免疫細胞の活性化と貧血予防を同時に実現します。

農家の栽培ポイント:寒締めほうれん草は、露地で寒さにさらすことで、さらに栄養価と甘みがアップ。12月から2月が最盛期です。

効果的な食べ方:

  • サッと茹でておひたしに – ビタミンCの損失を最小限に
  • ビタミンC吸収を高めるため、レモン汁をかけるのも◎
  • 鉄分吸収のため、たんぱく質(豆腐、卵など)と一緒に

4. ブロッコリー – ビタミンCが驚異的に豊富

ブロッコリーのビタミンC含有量は、レモンの2倍以上。1日に必要なビタミンCを100gで補えるスーパー野菜です。

農家の栽培ポイント:11月から3月が旬。寒さで締まったブロッコリーは、茎まで甘くて栄養満点です。

効果的な食べ方:

  • 蒸し調理がベスト – ビタミンCの流出を防ぐ
  • 茎の部分も捨てずに – 皮をむいて薄切りにすれば食物繊維たっぷり
  • 茹でる場合は短時間で – 長時間の加熱は栄養素を壊します

5. 白菜(はくさい)- 免疫力の要「腸」を整える

白菜は食物繊維とビタミンCが豊富で、特に腸内環境を整える効果が高い野菜です。免疫力の約70%は腸で作られるため、腸活はインフルエンザ対策の要となります。

農家の栽培ポイント:霜が降りると細胞が凍結しないよう糖分を蓄えるため、12月以降の白菜は格段に甘くなります。

効果的な食べ方:

  • 鍋料理で丸ごと摂取 – 水溶性のビタミンもスープで回収
  • 漬物にして発酵食品に – 乳酸菌による腸活効果がプラス
  • 外側の緑の葉も使う – β-カロテンが内側の白い部分より豊富

6. れんこん – 粘膜保護のムチンが決め手

れんこんの粘り成分ムチンは、胃腸の粘膜を保護し、免疫力の要である腸の健康を支えます。加えて、ビタミンCも豊富で加熱しても壊れにくいのが特徴です。

農家の栽培ポイント:れんこんの旬は11月から2月。泥の中で育つため、収穫時の水温管理が品質を左右します。

効果的な食べ方:

  • 酢れんこんでビタミンC保護 – 酢がビタミンCの酸化を防ぐ
  • きんぴらで食物繊維をしっかり摂取
  • すりおろして汁物に – ムチンが溶け出し、吸収率アップ

7. かぼちゃ – 保存がきく免疫力の味方

かぼちゃは収穫後2〜3ヶ月熟成させると、デンプンが糖に変わり甘みと栄養価が増します。β-カロテン、ビタミンC、ビタミンEが豊富で、「冬至にかぼちゃを食べると風邪をひかない」という昔からの知恵は、科学的にも裏付けられています。

農家の栽培ポイント:夏に収穫し、涼しい場所で熟成させることで、冬に最高の状態で食べられます。保存性が高いのも農家にとって魅力です。

効果的な食べ方:

  • 煮物で皮ごと調理 – 皮にもβ-カロテンが豊富
  • バターやオリーブオイルで調理 – 脂溶性ビタミンの吸収率アップ
  • 種も捨てずに – 洗って乾燥させれば、栄養豊富なおやつに

農作業×インフルエンザ対策の実践的アドバイス

農繁期こそ要注意!免疫力低下のサイン農作業は体力を使う仕事です。特に冬場の農作業は、以下の理由で免疫力が低下しやすくなります:

  • 寒暖差による体力消耗 – ビニールハウス内と外の温度差は10℃以上
  • 長時間労働による疲労蓄積 – 収穫期は休む間もなく作業が続く
  • 手洗いの頻度低下 – 土を触る作業が続くと、こまめな手洗いが難しい

こんなサインが出たら要注意:

  • 朝起きるのがつらい
  • 食欲が落ちている
  • 些細なことでイライラする
  • 傷の治りが遅い

農家だからできる!畑から始める免疫力アップ習慣

朝採れ野菜を朝食に

収穫したばかりの野菜は、ビタミンCの含有量が最も高い状態です。朝の収穫作業の後、新鮮な野菜を朝食に取り入れることで、1日の免疫力をブーストできます。

作業中のこまめな水分補給+ビタミン摂取
保温ポットに、ゆず茶やレモン白湯を入れて持参しましょう。ビタミンCは体内に貯蔵できないため、こまめな摂取が効果的です。


収穫野菜の規格外品を積極活用
形が悪くて出荷できない野菜も、栄養価は変わりません。むしろ、規格外品を自家消費することで、新鮮な野菜を毎日たっぷり食べられます。


土壌づくりと腸内環境は似ている
良い土には多様な微生物が存在します。同様に、健康な腸内環境にも多様な善玉菌が必要です。発酵食品(味噌、納豆、漬物)と野菜の食物繊維を組み合わせることで、「腸の土壌」を豊かにしましょう。

今日から実践!冬野菜×発酵食品の最強免疫力レシピ

【10分で完成】大根と納豆の免疫アップ丼

材料:

  • 大根おろし 大さじ3
  • 納豆 1パック
  • 温かいご飯 1杯
  • 醤油、刻みネギ 適量

大根のイソチオシアネート+納豆の納豆菌で、腸内環境を整えながらウイルス対策。忙しい朝でも5分で準備できます。

【作り置き可】にんじんとほうれん草のゴマ和え

材料:

  • にんじん 1本(千切り)
  • ほうれん草 1束
  • すりごま 大さじ2
  • 醤油、みりん 各大さじ1

ゴマの油分でβ-カロテンの吸収率アップ。3〜4日保存可能で、お弁当の副菜にも最適です。

【体の芯から温まる】根菜たっぷり味噌汁

材料:

  • 大根、にんじん、れんこん 各50g
  • 白菜 2枚
  • 味噌 大さじ2
  • だし汁 400ml

冬野菜の栄養素を丸ごと摂取でき、発酵食品の味噌で腸活も同時に。農作業で冷えた体を温めます。

農業従事者が知っておくべき2025年インフルエンザの特徴と対策

サブクレードKによる「隠れインフル」に要注意

2025年流行しているサブクレードKは、以下の非典型的な症状が特徴です:

  • 高熱が出ない(37℃台の微熱)
  • 関節痛や筋肉痛が軽い
  • のどの痛みが主症状
  • 倦怠感が強い

「ちょっと体がだるいだけ」と農作業を続けてしまうと、重症化や感染拡大のリスクがあります。異変を感じたら早めの受診を心がけましょう。

農機具の消毒も感染対策の一環

トラクターやコンバインのハンドル、軽トラの運転席など、複数人が触れる場所は意外な感染源になります。アルコール消毒液を常備し、共有部分は定期的に除菌しましょう。

まとめ:畑の恵みで、健康な体づくりを

2025年のインフルエンザは例年より厳しい状況ですが、私たち農業に関わる者には、最強の味方があります。それが、今まさに畑で育っている冬野菜です。今日から始められる3つのアクション:

  • 毎食1品は冬野菜を取り入れる – 特に大根、にんじん、ほうれん草を意識
  • 規格外野菜を自家消費で活用 – 新鮮な野菜を毎日たっぷり食べる
  • 発酵食品とセットで摂取 – 味噌汁、納豆、漬物で腸内環境を整える

インフルエンザ対策は、高価なサプリメントや特別な食材ではなく、私たちの畑で育つ旬の野菜から始められます。農業に携わる者として、自分たちが育てた野菜の力を信じ、この冬を健康に乗り切りましょう。寒さが厳しくなるこれからの季節、畑仕事で疲れた体を、栄養たっぷりの冬野菜で癒してあげてください。それが、最も自然で、最も効果的なインフルエンザ対策なのです。

参考文献・出典


厚生労働省「インフルエンザに関する報道発表資料 2025/2026シーズン」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou_00023.html

・うめもとクリニック【院長ブログ】2025年インフルエンザ異例の大流行 ~A型変異株サブクレードK
https://umemoto.clinic/blog/%E3%80%90%E9%99%A2%E9%95%B7%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%80%912025%E5%B9%B4%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%AB%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B6%E7%95%B0%E4%BE%8B%E3%81%AE%E5%A4%A7%E6%B5%81%E8%A1%8C

・日本統合医療学会【院長ブログ】2025年インフルエンザ異例の大流行
インフルエンザ予防に必要な5つの栄養とは?
https://isom-japan.org/article/article_page?uid=0xWd11548813143

・農畜産業振興機構 四季の野菜の健康と栄養
https://www.alic.go.jp/content/001202624.pdf


・山藏農園 免疫力アップにおすすめの野菜5選!効果的な摂り方も解説
https://yamakura-nouen.co.jp/meneki-up-yasai/


・全国健康保険協会 2月 冬を乗り切る!免疫を高める食事のポイント
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g5/cat510/r06/0204/