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【農機具高騰】中古コンバイン購入で失敗しない!プロが教える3つのチェックリスト

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稲刈りの季節が近づき、日本のあちこちで田んぼが黄金色に染まり始めるのを見るたび、今年も美味しい新米が食べられるのだなと、白米を愛する者としては嬉しくなります。食の安全や日本の農業の未来について考える機会が多いこの頃、日本の農業を支える農家の方々が抱える課題について、日々の業務を通じて見聞きすることが増えました。

特にここ最近話題になったのが、農機具の価格高騰です。皆さんもご存知のように、農機具は高価なものですが、ニュースでも話題になった小泉農林水産大臣の「コンバインは1台2000万円もする」という発言は、多くの農家さんだけでなく、一般の方々にもその価格の大きさを改めて印象付けたのではないでしょうか。特に、小規模で農業をされている方や兼業農家の方にとっては、高額な農機具の買い替えが農業を継続するかどうかの決断を迫る深刻な問題となっています。

実際、コンバインは新品だと数百万円、大型機種では1,000万円を超えることも珍しくありません。農家の方にとって、この高額な初期投資は大きな負担となり、経営を圧迫する一因となっています。そこで、選択肢として浮上するのが、価格が手頃な中古コンバインです。

しかし、「安かろう悪かろう」という言葉があるように、中古品にはリスクがつきものです。安易に価格の安さだけで選んでしまうと、購入後に思わぬ修理費用がかかったり、肝心な収穫シーズンに動かなくなったりと、取り返しのつかない事態にもなりかねません。

この記事では、中古コンバインの購入を検討している方のために、「本当に安い」中古コンバインを見抜くためのチェックポイントと、賢い選び方を徹底解説します。リスクを避けて賢く投資するためのヒントを、一緒に見ていきましょう。


新品コンバインは本当に2,000万円?その価格の背景とは

「コンバインは1台2,000万円」という大臣の発言は、多くの方に衝撃を与えたようですが、これは最上位機種、特に最新技術や高馬力、多条刈りといった高性能モデルの価格を指していると考えられます。例えば、国内最大手のクボタの「DIONITH DR7130」は、メーカー希望小売価格が2,240万円から2,485万円とのことです。

もちろん、すべてのコンバインがこれほど高価なわけではありません。ヤンマーやイセキ、三菱マヒンドラ農機などの主要メーカーでも、刈取り条数に応じてコンパクトな機種から高性能な大型機まで、さまざまな価格帯の製品が販売されています。(※1)

しかし、近年では新品の農機具価格は上昇傾向にあり、この10年間で平均価格が200万円も上昇しているというデータもあります。新品価格が高騰する背景には、環境性能や作業効率を高めるための最新技術の導入、原材料費の高騰などが挙げられるようです。

このような状況を考えると、初期投資を抑えたいと考える農家さんが、中古コンバインを検討せざるを得ないというのも頷けます。新品に比べて中古コンバインは比較的価格が安定しており、初期費用を抑えるための重要な選択肢となっています。


失敗しない!「本当に安い」中古コンバインを見抜く3つの条件

価格が手頃な中古コンバインでも、その価格以上の価値があるかどうかを見極めることが重要です。ここでは、ただ安いだけでなく、長く安心して使える「本当に安い」中古コンバインを見つけるための3つの条件をご紹介します。

1. 稼働時間と年式を徹底的に確認する

中古コンバインの価値を判断する上で、最も重要な指標の一つが稼働時間です。人間でいう「年齢」のようなもので、アワメーター(稼働時間を計測するメーター)を見れば、どれだけ働いてきたかがわかります。

一般的に、稼働時間1,000時間未満のコンバインは「まだまだ若い」と判断されることが多いようです。もちろん、稼働時間が少なければ少ないほど状態が良い可能性は高まりますが、使用状況やメンテナンスの仕方によっても機械の疲れ具合は大きく異なります。

また、年式も重要なポイントです。コンバインの耐用年数は、一般的に10年から15年が目安とされています。年式が古い機種でも、稼働時間が少なかったり、主要部品が交換済みだったりする「掘り出し物」に出会うこともあります。ただし、10年を超えると、メーカーの部品供給が終了しているケースも増えるため、注意が必要です。

2. メンテナンス履歴が明確であること

中古コンバインは、前の持ち主がどれだけ大切に扱ってきたかが、その後の寿命を大きく左右します。メンテナンス履歴は、その「愛情」を測るバロメーターと言えるでしょう。

オイル交換やベルト交換の記録、大きな故障歴の有無など、過去の整備状況が明確にわかる機体は、信頼性が高いと言えます。販売店に確認して、整備記録がしっかりと残っているか、また購入前にどのような点検・整備がされているかを確認しましょう。

3. 主要な消耗部品の状態を確認する

中古コンバインを購入する際は、目に見えない部分だけでなく、目に見える消耗部品の状態もチェックすることが大切です。特に、以下の3つのポイントは必ず確認しておきましょう。

  • 刈刃の状態:刈り取りの切れ味を左右する重要な部品です。摩耗が激しい場合は、購入後すぐに交換が必要になる可能性があります。
  • クローラーの状態:地面と接するクローラー(キャタピラ)は、コンバインの走行性能を支える部分です。ひび割れや亀裂がないか、摩耗の程度をしっかり確認しましょう。一般的に、3年から5年で交換が必要になるようです。
  • Vベルトやオイル漏れの有無:Vベルトはエンジンや各部の駆動を伝える重要な部品です。劣化していないか、ひび割れがないかをチェックしましょう。また、エンジンや油圧系統からのオイル漏れがないかも、必ず確認すべきポイントです。

こちらにコンバインの作業前点検マニュアル動画がございますので、ぜひ中古コンバイン購入をご検討の際にもご参照ください。カバーを開いて細部まで入念にチェックすることで、表面的には分からない不具合が見つかるかもしれません。中古コンバインはとくに脱穀部などにネズミが巣を作っていないかチェックしましょう!

賢い購入ルートと、購入後の保証について

中古コンバインを探す方法はいくつかあります。それぞれのメリット・デメリットを理解して、自分に合ったルートを選びましょう。

  • 専門の中古農機販売店:プロの目で点検・整備されているため、安心して購入できます。また、多くの場合、購入後の保証やアフターケアが受けられるのも大きなメリットです。価格はやや高めですが、初心者の方やリスクを避けたい方には最もおすすめの選択肢です。
  • 農業機械専門のウェブサイト:全国の在庫を自宅にいながら比較できるため、選択肢が広がります。店舗よりも安く購入できる可能性もありますが、実機を直接確認できないケースも多いため、詳細な写真や動画を依頼するなど、慎重な対応が求められます。
  • 地域の農協や農家間の直接取引:引退する農家さんから直接譲り受けるなど、市場価格より大幅に安く手に入る可能性があります。しかし、整備状況が不明なことも多く、何かあった際はすべて自己責任となるため、機械に詳しい方向けの購入ルートと言えるでしょう。

中古コンバインの購入では、メーカー保証が切れているケースがほとんどです。しかし、一部の農機具専門店では、独自の保証期間を設けているところもあります。購入前に、どのような保証やアフターサービスがあるのか、必ず確認するようにしましょう。

中古コンバインはあなたの頼もしいパートナーになります

中古コンバインは、新品に比べてコストを大幅に抑えられる、農家さんにとって非常に魅力的な選択肢です。特に、初期投資を抑えたい小規模・兼業農家の方にとって、中古は現実的な選択肢であり、慎重に選ぶことで十分なメリットを享受できます。ただ、「安さ」だけを追い求めるのではなく、その価格以上の価値があるかどうかを慎重に見極めることが大切です。

日々の食卓を支えてくださる農家さんが、より効率的に、そして安全に作業を進められるよう、私たち唐沢農機サービスは中古農機の販売を通じてお手伝いをしています。

唐沢農機サービスでは、主に兼業農家様向けの2条~4条刈りの中古コンバインを多数取り揃えており、お客様が安心して購入できるよう、徹底した整備と万全のサポート体制を整えています。また、不要になった農機具の『買取サービス』も実施しておりますので、買い替えを検討されている方はぜひお気軽にご相談ください。

中古コンバインを賢く選び、大切にメンテナンスすることで、あなたの農業経営の頼もしいパートナーとなってくれるはずです。この記事が、皆さんのコンバイン選びの一助となれば幸いです。

出典

(※1)コンバイン価格、各メーカー調べ

クボタ

イセキ

三菱マヒンドラ農機

ヤンマー

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。